決意表明のようなもの
こんばんは、うめこです。
明日から働くので、今日はこれだけ書いたらすぐ寝ますよ。
ニート最終日が「勤労感謝の日」だなんて、なにやらとっても面白い。
いや、再びニートになる可能性もあるのだけれども
いやいや、とりあえず前向きに!とりあえずニート最終日!
今日はニート最後の日だー!と、天神に繰り出して色々と楽しんできました。
夜、ホクホクしながら帰ってきたら、我が家のドアの下、男性が座り込んでました。
女装家友人でした。
この状況は懐かしい。私はとても泣きそうでした。
貴方が私にくれたもの
「こんなに遅くなるなんて、聞いてないよー」と笑いながら言う女装家友人。
女装家友人と記すのは今は間違いで、彼はもう女装はしないらしい。
以下友人Mとしましょう。
友人Mは、いつもだって突然です。
いつも連絡せずに突然訪問をしたり、私が不在の時は今日のようにドアの下に座り込んで私の帰りをひたすら待つのです。
連絡の一本くらい寄越せば良いのに、私が外泊した時はどうするつもりなのか。
いつも座り込んで待っている。寒い日でも。
短く切られた髪の毛に、やっぱり違和感を感じてしまいます。
私といつも一緒にいた時の友人Mの髪の毛は肩ほどの長さだった。
彼は本当の女性のように美しい人だった。
彼の綺麗な髪の毛に憧れて、ショート一筋だった私も思わず髪を伸ばし始めた。
家に入る?、と尋ねると、「ヤキモチ焼かれるから、やめておく」と断られました。
友人Mには今、恋人がいるんだ。
彼と彼の恋人と私との関係性は非常にややこしくて、これはまた別の機会にお話しようと思います。
彼の恋人を怒らせると、確かにかなり厄介だと思い
遅くまで営業している、近所のチェーン店へと2人で世間話をしながら歩きました。
優しくにっこり笑いながら「ニート辞めるんだって?」と友人M。
私はまたしても泣きそうになった。
元々、働かない選択肢があると教えてくれたのはこの人なんだ。
私のどうしようもない時に、色々支えてくれたのはこの人で。
意地になって仕事に行くことだけに固執して、邪魔をしてくる友人Mに「お前に何がわかるんだ」と言った時に
「何もわからないけど、うめこが辛いと私が悲しい」と言ってくれて
ようやく、私は周りが見えるようになって、冷静な判断ができるようになって
やっと、たった一ヶ月で体重が12kgも落ちていたことに気付いて、絶句して
仕事を辞めた後も、私を励ましてくれて
色んなことを思い出したら、もう本当に泣きそうです。
というか泣いた。
友人に対して、私もう一回がんばる、と言い終わる前に泣いた。
がんばってね、と言って、頭を撫でてくれた。
そして「これ約束していたからあげるね」と言って、小さな紙袋をくれた。
エスティーローダーだった。
Mは本当に綺麗な人だった。見た目は勿論だが、所作も全てが美しかった。
口紅を塗る時の姿がとりわけ好きで、とても憧れた。
化粧品のブランド等には興味も無かったが、私も同じ口紅が欲しいと思った。
初めて興味を持って調べたら、「婚活リップ」と呼ばれているらしいことを知った。
4000円くらいの口紅、たったこれだけなのに、一人で百貨店に行って買うのはとても気恥ずかしく、非常に勇気が要った。
買いに行くのに付き合ってくれないかと言ったら
彼は嬉しそうに「もっと良い女になったら、似合いそうな色のをプレゼントしてあげる」と言った。
今の私は、これが似合う良い女というものになれたのだろうか。
私は、他の人にとっては当たり前な、働くということを決断しただけであって
運良く仕事のご縁があっただけで、これを貰う資格があるのだろうか。
見慣れない、男性の格好をした友人が嬉しそうに笑っている。
彼が女性の格好をすることはもう無いのだろう。
もうあの時のように一緒にいることは無いんだ。
私も変わらなければいけないのだろう。
泣きながら飲んだコーヒーは、久しぶりにとても苦く感じ、なんだかしょっぱかった。
文章にしてみると、何だか三文小説のようだなと、何だこれ。
憧れていた口紅は、やっぱりとっても可愛らしい。
刻印を「うめこ」にするあたり非常に彼らしくて、とても笑った。
これに似合う女性になれるように、明日から私はがんばるのです。